演題

乳管腺葉区域切除術を施行した,異常乳頭分泌を主訴とする乳癌22例の検討

[演者] 小泉 亘:1
[著者] 嶋田 昌彦:1, 阿賀 健一郎:1, 原田 宏輝:1, 渡邊 創:1, 冠城 拓示:1, 関 博章:1, 安井 信隆:1, 坂田 道生:1, 松本 秀年:1
1:神奈川県警友会けいゆう病院

1998年から2014年までに,腫瘤を触知しない異常乳頭分泌に対し,乳管腺葉区域切除術を行い,病理学的に乳癌と診断された22例の検討を行った.乳汁細胞診の陽性率は低く,乳管造影所見に特徴的なものはなかった.治療は乳管腺葉区域切除術と術後放射線照射を行い,追加切除やセンチネルリンパ節生検は行っていない.浸潤性乳管癌で切除断端陽性の5例のみ内分泌療法を行った.観察期間中央値24.0か月(1-159か月)で,乳房内再発は1例であり,本人希望の1例と合わせ,乳房切除は2例のみである.腋窩リンパ節転移を認めず,対側浸潤癌併存の1例に肺転移を認めたが,観察期間中の癌死は認めていない.腫瘤を触知しない異常乳頭分泌に対して,乳管腺葉区域切除術と放射線照射により,多くの症例で乳房を温存し得る可能性を示すことができた.今後,長期間の観察と治療適応症例の検討が必要である.
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