演題

癌細胞に高発現するγ-glutamyltranspeptidaseと特異的に反応する新規蛍光プローブの乳癌の術中断端病理診断への応用

[演者] 新田 吉陽:1
[著者] 上尾 裕紀:1, 高野 裕樹:1, 甲斐 裕一郎:2, 井口 友宏:1, 江口 英利:1, 杉町 圭史:1, 東保 太郎:3, 蒲池 綾子:3, 渋田 健二:2, 上尾 裕昭:2, 浦野 泰照:4, 三森 功士:1
1:九州大学病院別府病院外科, 2:うえお乳腺外科, 3:大分市医師会立アルメイダ病院 病理部, 4:東京大学大学院 医用生体工学 生体情報学

【背景と目的】癌細胞の検出や可視化についての研究が現在盛んに行われている。我々は腫瘍性病変を特異的に光らせる新規蛍光プローブ(γGlu-HMRG )を用いて乳腺腫瘍を可視化した。さらに乳房部分切除術中の迅速病理診断への応用について検討した。【対象】乳腺腫瘍36検体と切除断端7検体。【方法】乳腺腫瘍の切除標本割面に蛍光プローブ試薬を散布し、蛍光強度の経時的変化を測定した。散布5分後の蛍光強度増加と病理学的所見とを比較した。次いで乳腺腫瘍の切除標本断端中の乳癌細胞の蛍光強度を評価した。【結果と結論】γGlu-HMRGにより乳腺正常部と腫瘍部とを感度92%、特異度94%で識別できた。また、断端標本中の癌部は全て蛍光法陽性として検出可能であった。癌を含まない部位においても蛍光陽性部分(偽陽性)を認めたが、その範囲は狭く、Glu-HMRG投与で腫瘍性病変を短時間で抽出することによって、術中迅速診断において補助的に用いうると考えた。
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