演題
シンポジウム
2015-04-16 08:30 - 10:30
SY-4-4
Stanford B型大動脈解離に対するOpen手術、TEVARの遠隔成績の検討 |
【目的】当院におけるStanford B型大動脈解離に対するOpenおよびTEVARの手術成績、遠隔成績を検討した。【対象と方法】2001年10月〜2014年6月。Open手術109例(平均59歳), TEVAR 26例(平均72歳)。破裂・切迫破裂症例Open10例(9.2%), TEVAR 4例(15.4%)。術式はOpen群で弓部下行置換術4例、下行置換術55例、胸腹部置換術49例、TEVAR群でdebranch併用11例。【結果】在院死亡はOpen群7例 (6.5%)、TEVAR群1例(3.8%)。累積生存率はOpen群で3年:85%,5年:82%,10年:55%、TEVAR群で1年:90%,3年:80%(p=0.95)。大動脈再手術回避率はOpen群で3年:96%,5年:85%, TEVAR群で1年: 88%,3年: 63%(p=0.01)。【結語】Stanfrod B型大動脈解離に対する手術成績は良好であった。累積生存率は両群間で有意差はないが、TEVAR群で大動脈関連再手術回避率はOpen群に比べて低く、厳重なフォローが必要であるとともにOpen手術を基本術式とした手術方針は妥当性があると思われた。