演題

乳癌針生検検体と手術標本における生物学的バイオマーカーの相違による抗腫瘍効果の検討

[演者] 石原 沙江:1
[著者] 柏木 伸一郎:1, 浅野 有香:1, 倉田 研人:1, 田内 幸枝:1, 徳本 真央:1, 森崎 珠実:1, 野田 諭:1, 川尻 成美:1, 高島 勉:1, 小野田 尚佳:1, 大澤 政彦:2, 平川 弘聖:1
1:大阪市立大学腫瘍外科, 2:大阪市立大学診断病理

【背景】乳癌の針生検検体と手術標本における生物学的バイオマーカーの相違については,固定状態の影響が考えられており,化学療法に伴うバイオマーカーの変化は抗腫瘍効果を反映するとの報告もある.【方法】初発乳癌152例において,ER, PR, HER2, Ki67の変化を評価し奏効率との相関を解析した.Ki67indexによる抗腫瘍効果の検討では,ROC曲線にてcut-off値を設定した.【結果】手術前後の検体での一致率はER 86.5%, PR 71.1%, HER2 88.0%, Ki67 69.6%であり,化学療法前後ではER 85.0%,PR 60.0%,HER2 70.0%,Ki67 60.0%であった.術前針生検標本でKi67が28.5%以上のものは高い奏効率を示し,術後の標本でKi67 19.5%以上の低下を認めた症例も高い奏効率を示した.【結語】化学療法前後ではバイオマーカーの不一致が多かった.針生検標本でKi67が28.5%以上あるいは術後の標本でKi67 19.5%以上の低下を認めることで,治療効果が予測できる可能性が示唆された.
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