演題

濾胞性腫瘍の術前鑑別診断の検討

[演者] 荻野 美里:1
[著者] 鯉淵 幸生:1, 常田 祐子:1, 小田原 宏樹:2, 堀口 淳:3, 竹吉 泉:3
1:高崎総合医療センター乳腺・内分泌外科, 2:東邦病院外科, 3:群馬大学臓器病態外科

【はじめに】術前に濾胞癌(FC)と濾胞腺腫(FA)の鑑別は困難であることが多い.術前の鑑別に有用な臨床所見について検討した.【対象】2010年4月~2014年8月に当院で手術を行い,術後病理で濾胞性腫瘍であった38例,FC 14例(37%)/FA 24例(63%).【結果・考察】年齢は26歳~87歳,FC平均62歳/FA平均53歳(p=0.07)で,FCでやや高齢であった.臨床所見では,触診で弾性硬,FC 36%/FA 8%(p=0.03),超音波検査で充実性,FC 93%/FA 54%(p=0.009),形状不整,FC 50%/FA 13%(p=0.01),穿刺吸引細胞診でClassIII以上,FC 79%/FA 46%(p=0.03)がFC群で多かった.従来から言われている血中Tg値を含め,腫瘍増大傾向,腫瘍径,石灰化病変の有無に有意差はなかった.しかし手術非施行例と比べ,施行例はこれらの悪性の可能性を示唆する所見を有していることが多かった.【結語】濾胞性腫瘍の手術適応は,臨床所見を総合的に判断し決定する必要があるが,高齢者の硬い充実性腫瘤は手術を勧めるべきと考える.
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