演題

DYRK2は早期乳癌症例の再発予測因子の可能性がある

[演者] 榎本 康子:1
[著者] 吉永 康照:1, 山下 眞一:1, 中村 茉美花:1, 深水 康吉:1, 稲田 一雄:1, 岩﨑 昭憲:1
1:福岡大学呼吸器・乳腺内分泌・小児外科

【背景】DYRK2は癌抑制遺伝子であるp53によるアポトーシス誘導に関するチロシンおよびセリンスレオニンキナーゼの1種である。最近の報告ではDYRK2低発現の乳癌患者は高発現に比べると無再発生存期間が短いとある。【対象】2000年1月~2009年12月に手術を施行した原発性乳癌のうち、ステージ1~2B期の274症例を対象とした。抗DYRK2抗体による免疫組織染色にてDYRK2の発現の有無を評価し、臨床病理学的因子や再発率との相関を解析した。【結果】274例中85例(31%)がDYRK2高発現であった。臨床病理学的因子とDYRK2発現との相関はなかったが、リンパ節転移とDYRK2発現が相関関係にあることが確認された。10年無再発生存率は低発現87.3%、高発現95.9%で、低発現は再発のリスクになる傾向であることが分かった。(p=0.015)【結語】DYRK2低発現の乳癌は高発現と比しリンパ節転移率が高く、早期乳癌患者において再発予測因子となり得る可能性が示唆された。
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