演題

HER2陽性乳癌におけるPD-L1の発現と臨床的意義の検討

[演者] 前田 和成:1
[著者] 吉村 清:2, 前田 訓子:1, 井上 由佳:1, 北原 正博:1, 徳光 幸生:1, 兼清 信介:1, 硲 彰一:1, 山本 滋:1
1:山口大学消化器・腫瘍外科, 2:国立がん研究センター

【はじめに】PD-L1(Programmed death-ligand 1)は腫瘍細胞や抗原提示細胞の表面に発現するリガンドで、活性化リンパ球に発現したPD-1と結合することで抑制性の共シグナルを伝達し、エフェクターT細胞の活性を抑制する。近年この免疫逃避機構に注目したがん免疫療法の開発が進んでいる。今回HER2陽性乳癌におけるPD-L1発現と臨床的意義について検討した。【方法】根治手術を施行した浸潤性乳管癌のうち、HER2陽性の48例を対象とした。抗PD-L1抗体を用いて免疫組織学的染色を施行し、臨床病理学的因子との関連について検討した。【結果】PD-L1は46% (22/48)で高発現し、臨床病期別の高発現群の割合はStage I:23% (4/13)、II:41% (11/27)、III:88% (7/8)で、PD-L1高発現群は低発現群に比べ無病生存期間が有意に短かった(p=0.0286)。【結語】PD-L1高発現群の予後は不良であり、HER2陽性乳癌においてPD-L1は新しいバイオマーカーとなりうる可能性が示唆された。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版