演題

術前化学療法による乳癌のバイオマーカー発現変化とその臨床的意義

[演者] 松本 暁子:1
[著者] 神野 浩光:2, 齋藤 淳一:1, 安藤 知史:1, 藤井 琢:1, 中村 哲:1, 上山 義人:3, 高橋 麻衣子:2, 林田 哲:2, 亀山 香織:4, 北川 雄光:2
1:稲城市立病院外科, 2:慶應義塾大学一般・消化器外科, 3:稲城市立病院 病理診断部, 4:慶應義塾大学病理診断部

【目的】術前化学療法(NAC)施行例において、治療前後でのER、PgR、HER2、Ki67などのバイオマーカーの発現の変化と治療効果および予後との関連性について検討した。【方法と対象】2005年1月から2014年6月までにNACを施行した196例中pCR症例を除いた156例を対象とした。【結果】NAC前のER・PgR・HER2の陽性率はそれぞれ73.7%、67.9%、11.5%で、NAC前後のバイオマーカー発現の不一致率はそれぞれ10.9%、17.9%、5.3%であった。NAC前のki67値と無再発生存期間(DFS)との関連は認められなかったが、NAC後にki67値が14以上であった群は14未満の群と比較して有意にDFSが不良であった。(28.5か月対41.3か月; p=0.003)また、ホルモンレセプター(HR)の陰転化群は、陽性維持群と比較してDFSが不良な傾向を認めた。(32.5か月対39.0か月; p=0.081)【結語】 NACによる乳癌のバイオマーカー発現変化はNACの奏効および予後と関連している可能性が示唆された。
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