演題

OP-111-5

弁膜症手術の周術期管理におけるバゾプレシンV2受容体拮抗剤トルバプタンの有用性

[演者] 斎藤 雄平:1
[著者] 原田 寿夫:1, 片山 秀幸:1, 古根川 靖:1, 添田 健:1
1:松江赤十字病院心臓血管外科

【目的】バゾプレシンV2受容体拮抗剤トルバプタン(TLV)を、弁膜症術後にroutine投与し、その効果を検討した。【対象・方法】2013年4月~2014年6月の術後にTLVを内服した予定弁膜症手術27例(T群、74.3±10.2歳)と、2012年4月~12月のTLVを内服しなかった25例(NT群、73.0±8.3歳)とをRetrospectiveに比較した。【結果】患者背景に差はなく、術後心血管イベントは、NT群の恒久的ペースメーカー1例のみで、在院死亡両群0例だった。術後の血圧・心拍数、利尿剤静注投与数に差はなかったが、術後カテコールアミン投与日数、ICU滞在期間は、T群で有意に短かった。術後血清Cr・Na値は、ともにT群で有意に高値だったが、ほぼ正常範囲だった。術後の心房細動発症数は、T群で少ない傾向にあった。【結論】弁膜症術後のTLV投与は安全に行え、静注利尿剤の増量なく、少ないカテコールアミン投与量で経過できており、弁膜症周術期管理に有用なtoolと成り得る可能性がある。
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