演題

OP-106-7

肝胆膵外科手術後の手術部位感染における薬剤耐性菌の現状

[演者] 竹村 茂一:1
[著者] 田中 肖吾:1, 新川 寛二:1, 西岡 孝芳:1, 木下 正彦:1, 濱野 玄弥:1, 伊藤 得路:1, 江田 将樹:1, 青田 尚哲:1, 久保 正二:1
1:大阪市立大学肝胆膵外科

肝胆膵手術例の多くは術前治療歴を有し、肝硬変や糖尿病などを合併する易感染宿主であるため、MRSAやMRCNS、ESBL産生菌など耐性菌の保菌が散見される。今回、術後のSSIと術前の鼻腔、喀痰、胆汁監視培養との関連を検討した。対象は過去3年間の肝胆道手術520例であり、術前監視培養の結果、91.1%が陽性で、4.1%にMRSA、2.4%にMRCNSを認めた。胆汁培養では82.3%が陽性で、E faecalis等を認めた。術後SSIは58例で監視培養でMRSAを検出した24例中で術後MRSA感染を8例に認め、その他の8例は新規感染であった。一方、術後MRCNSを検出した17例中、監視培養でMRCNS陽性例は2例のみで、その多くは敗血症や胆汁漏などの感染遷延例であった。術後ESBL産生菌を3例に検出、その内2例に胆汁監視培養でESBL産生菌を認めた。術前監視培養のMRCNSと術後感染の因果関係は低く、術前MRSA保菌例の1/3に術後感染を認め、十分な注意が必要である。
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