演題
OP-105-5
腹腔鏡下Miles手術における手術部位感染に対する発生予防対策と危険因子について |
【目的】Miles手術においてSSIは発生頻度が高く,かつ重症化しやすい。当科における腹腔鏡下Mile手術のSSIについて検証した。【対象】2006年5月~2013年10月に腹腔鏡下Miles手術を行った37例。【方法】感染群(A群)と非感染群(B群)に分類し、ドレーンの挿入部位、留置期間、種類等の手術手技、術後管理を検討した。さらに栄養状態、BMI、術前合併症、狭窄症状、深達度、術前CRT等がSSIの危険因子となるかを検討した。【結果】全体の感染率は15/37(40.5%)、発症は平均7.6病日であった。ドレーン挿入部位はA群(腹部13例、会陰部2例)、B群(腹部9例、会陰部13例)と腹部で感染率が高かった(P=0.005)。CRT施行例は4例/6例(66.7%)と高率にSSIを認めた。B群の術後在院日数は(CRT有り/無し)で比較すると[81.5日/24.9日(P=0.005)]とCRTにより長期化した。【結語】腹腔鏡下Miles手術はドレーン挿入部位の選択によりSSIを予防できる。CRTは難治性SSI発生の危険因子である。