演題

OP-099-6

高齢者男性における肝切除後せん妄に対する抑肝散周術期投与の無作為比較試験

[演者] 佐藤 元彦:1
[著者] 波多野 悦朗:1, 武地 一:2, 原田 久子:3, 近藤 祥司:4, 瀬尾 智:1, 田浦 康二朗:1, 安近 健太郎:1, 新田 士:1, 森 章:1, 岡島 英明:1, 海道 利実:1, 上本 伸二:1
1:京都大学肝胆膵・移植外科, 2:京都大学神経内科, 3:京都大学病院 看護部, 4:京都大学病院 高齢者医療ユニット 糖尿病内分泌栄養内科

【背景】術後せん妄は錯乱等を生じ、術後回復を遷延させ看護負担も増大するため、その予防が重要である。抑肝散を肝切除症例に周術期投与し、その有用性を検討した。【方法】高齢男性(≧70歳)の肝切除術予定症例を抑肝散服用群と非服用群に無作為割付し、割付結果を知らない医師と看護師が術後診察とせん妄評価尺度(DRS-R98)で評価した。【結果】術後せん妄は術直後に抑肝散服用群3例、非服用群2例を認めたが術後早期で服用群2例、非服用群1例に減少した。鎮静剤を投与した症例、危険行動はともに服用群で1例、非服用群で2例認めた。DRS-R98は術後早期に服用群7.7±5.6、非服用群4.2±2.8、後期で服用群4.3±2.7、非服用群2.5±2.0。いずれも2群間で有意差はなかった。【結語】せん妄発症高リスク群の肝切除術後せん妄に関する基礎的知見を得た。抑肝散服用の有無ではDRS-98に有意差を認めなかったが、服用群ではせん妄が軽度な傾向を認めた。
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