演題

OP-087-7

仙骨浸潤を伴う直腸癌に対する治療戦略−安全性と根治性向上を目指して−

[演者] 田中 宏典:1
[著者] 硲 彰一:1, 徳光 幸生:1, 井上 由佳:1, 松井 洋人:1, 北原 正博:1, 新藤 芳太郎:1, 鈴木 伸明:1, 上野 富雄:1, 吉野 茂文:1, 岡 正朗:1
1:山口大学消化器・腫瘍外科

【背景】仙骨合併切除は直腸癌根治への挑戦である。当科における最近の治療戦略を述べる。【対象と治療】2000~2014年に施行した仙骨合併切除6例。平均年齢59.5歳、原発2例、局所再発4例、仙骨切離線の最高位はS1下縁、最低位はS4下縁。手術年代別に前期(症例1, 2)と後期(症例3~6)とし検討した。術前補助療法は前期では放射線単独およびCPT-11+5FU併用CRTを施行、後期ではK-Ras wild typeにはCetuximabを用いた化学療法で良好な縮小効果を得た。後期例では出血予防策として術前に内腸骨動脈系塞栓術を施行、手術時はLigasure、VIOなど新規エネルギーデバイスを使用した。【結果】術中出血量は前期例と比べ後期例では著減した。S1下縁で切離した症例1で歩行障害を認めた。前期例は21ヶ月以内に腫瘍死、後期例は平均観察期間23ヶ月で全例生存中である。【考察】手術の安全性向上、補助療法進歩による根治性向上により、本術式の有用性が高まると思われる。
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