演題

OP-085-3

治癒切除不能大腸癌に対する原発巣切除の意義

[演者] 向山 順子:1
[著者] 山下 公大:1, 金光 聖哲:1, 今西 達也:1, 角 泰雄:1, 中村 哲:1, 鈴木 知志:1, 田中 賢一:1, 掛地 吉弘:1
1:神戸大学食道胃腸外科

【背景】切除不能大腸癌の原発巣切除の意義について検討した。【方法】対象は2008年1月から2014年1月の6年間に当院で化学療法を導入した治癒切除不能大腸癌39例を原発巣切除先行群(21例)と化学療法先行群(18例)の2群に分け、治療成績を後ろ向きに比較検討した。【結果】原発巣切除先行群と化学療法先行群の患者背景は年齢(63.1歳:60.2歳, P=0.44)、性別(男)(57.1%: 55.6%, P=0.92)、治療前合併症率(41.2%:42.8%,P=0.82)、転移臓器個数(1.4個:1.7個,P=0.38)と両群間の背景に明らかな差はなかった。原発巣切除先行群と化学療法先行群の治療成績では、無増悪生存期間(305日:190日,P=0.27)、3年生存率及び5年生存率(58.8%:28.9%, 31.4%:28.9% ,P=0.086)であり、統計学的有意差はないものの、原発巣切除先行群で予後が良好な傾向があった。【考察】治癒切除不能大腸癌に対する化学療法施行前の原発巣切除は生存期間の延長に寄与する可能性が示唆された。
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