演題

OP-081-6

大腸癌同時性肝転移に対するNeoadjuvant chemotherapyの意義

[演者] 久保田 喜久:1
[著者] 大塚 由一郎:1, 片桐 敏雄:1, 土屋 勝:1, 田村 晃:1, 前田 徹也:1, 石井 淳:1, 牛込 充則:1, 小池 淳一:1, 船橋 公彦:1, 金子 弘真:1
1:東邦大学医療センター大森病院一般・消化器外科

当科では同時性肝転移において、侵襲的に同時切除が困難な症例や肝外転移例、H2以上で両葉多発例に対し、neoadjuvant chemotherapy (NAC)を導入してきた。2006以降切除可能同時性肝転移63例中、NAC群は29例であった。NACは新規抗癌剤+分子標的薬併用23例、新規抗癌剤単独6例で、奏効率は58.6%、Grade 3以上の有害事象は末梢神経障害1例であった。NAC群で術式を縮小できた症例も存在したが、腫瘍の脈管近接例では術式は不変であった。NAC群ではSOSを7例に認めた。術後補助療法は静注または経口投与がNAC群で75.9%、手術単独群で82.4%に施行された。NAC群、手術単独群のOS中央値は44.5ヶ月、65.5ヶ月、DFS中央値は8.8ヶ月、19.2ヶ月で、両群に有意差は認めなかったがNAC群でやや不良な傾向を認めた。切除可能大腸癌同時性肝転移に対するNACは症例によっては術式縮小が期待できる可能はある。しかし再発制御、生命予後の延長については明らかではなかった。
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