演題

OP-080-2

大腸癌肝転移に対する術前化学療法の功罪

[演者] 若林 大雅:1
[著者] 高野 公徳:1, 千葉 斉一:1, 富田 晃一:1, 沖原 正章:1, 島津 元秀:1, 河地 茂行:1
1:東京医科大学八王子医療センター消化器外科・移植外科

【目的】術前化学療法の功罪を明らかにするため化学療法後に肝切除を施行した大腸癌肝転移症例を検討したので報告する。【対象】2007年から2014年8月までに切除した大腸癌肝転移49例。【結果】術前化学療法が施行された症例は24例で、うち多発症例が13例、Conversion Therapy症例は9例だった。腫瘍が消失してしまい同定困難になった症例が3例存在した。同時性8個の両葉多発症例に対し原発巣切除後に化学療法とPTPEを施行し右葉切除と2か所の部分切除を施行したが術後1週間で卵巣転移が顕在化、急速に増大した症例を経験した。術前化学療法による無再発および全生存期間の延長効果は見られなかった。術前化学療法には腫瘍の消失により切除可能病変が切除不能になる、他部位の不顕性遠隔転移が周術期に急激に増大するなどの欠点もあることが示唆された【結語】切除可能大腸癌肝転移に対する術前化学療法の適応に関しては慎重を期す必要があると考えられた。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版