演題

OP-079-4

同時性切除困難大腸癌肝転移に対するliver first approachの是非

[演者] 奥野 将之:1
[著者] 波多野 悦朗:1, 笠井 洋祐:1, 西尾 太宏:1, 瀬尾 智:1, 田浦 康二朗:1, 安近 健太郎:1, 新田 隆士:1, 森 章:1, 岡島 英明:1, 海道 利実:1, 上本 伸二:1
1:京都大学肝胆膵・移植外科

我々は切除困難大腸癌肝転移(CLM)に対して、予後規定因子が肝転移であれば、肝切除を先行するliver first approach(LF)を積極的に行っている。その妥当性について2006年1月~2013年10月に肝切除を受けた同時性CLMでH2/H3の25例で検討した。primary first approach(PF)は13例、LFは12例であった。原発部位、T分類に有意差なく、リンパ節転移陽性例はPFで多かった。H分類はLFでH3の割合が高かった。両手術間の期間はPFで長い傾向にあった。RF・LFとも全例で原発巣はR0切除であった。術後RFS・OSはLFで良好な傾向があった(PF/LF, 3yRFS; 28.9%/29.2%, p=0.61, 3yOS; 70.5%/88.9%, p=0.50)。再発はPF8例、LF7例で、PFでリンパ節再発が多かった。原発巣切除・肝切除とも術後合併症率に有意差は無かった。LFでは合併症等により原発切除が遅れることなく、原発巣のR0切除が可能であり、予後もPFと遜色なかった。切除困難CLMに対するLFは有効な治療戦略と考えられる。
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