演題

OP-078-6

脂肪肝グラフトに対する室温潅流保存の保護効果 ~“Extended-criteria donor”の移植利用に向けて~

[演者] 岡村 裕輔:1
[著者] 秦 浩一郎:1, 田中 宏和:1, 稲本 道:1, 門野 賢太郎:1, 久保田 豊成:1, 平尾 浩史:1, 影山 詔一:1, 上本 伸二:1
1:京都大学肝胆膵・移植外科

【目的】大滴性脂肪肝グラフトに対する室温灌流保存の保護効果につき検討した。【方法】 雄性Wistarラットを用いて2日間絶食+3日間炭水化物食により大滴性脂肪肝を作製した。4時間の単純冷保存もしくは室温灌流保存(22℃)の後に、酸素化灌流液による体外再灌流系(37℃)を用いて両群の機能的、形態学的viabilityを比較検討した。【結果】再灌流後の門脈圧(p<0.05)や、AST(p<0.01)、ALT (p<0.01)の肝逸脱酵素値は灌流保存群で有意に低く、胆汁産生量は有意に多かった (p<0.01)。組織学的に冷保存群で著明であった肝細胞空胞変性は灌流保存により有意に抑制された。またミトコンドリア酵素GLDHの逸脱(p<0.01)と、電子顕微鏡観察におけるミトコンドリア膨化は灌流保存群で有意に抑制された。再灌流後の肝組織中ATP量は灌流保存群で有意に高かった(p<0.01)。【結論】室温灌流保存により、冷保存と比して大滴性脂肪肝グラフトの保護効果が確認された。
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