演題

OP-078-4

脂肪肝における虚血再潅流障害の機序とその治療法の開発:肝星細胞を標的としたRhoキナーゼ阻害剤による治療

[演者] 田代 裕尊:1
[著者] 黒田 慎太郎:1, 御厨 美洋:1, 小林 剛:1, 大段 秀樹:1
1:広島大学消化器・移植外科

目的)ラット脂肪肝におけるRhoシグナルを介した肝星細胞の活性化に対する制御法を考案し,肝虚血再潅流障害に対する治療法を開発した.方法と結果)ラット脂肪肝(FL)より分離された肝星細胞では,正常肝(NL)に比し有意にRhoキナーゼの発現が亢進し、またNL群よりFL群由来星細胞においてその収縮力が有意に亢進していた。また肝虚血再潅流後の肝潅流圧の上昇はNL群よりFL群において有意に高く, Rhoキナーゼ阻害剤で抑制された.次に虚血再潅流7日後の生存率は,FL群で有意に低く,同阻害剤投与で改善された.また、同阻害剤の全身投与では、低血圧などの全身の副作用を伴うことより、肝星細胞特異的Drug Derivery System(DDS)を開発した。そのDDSは低血圧を有意に緩和し脂肪肝虚血再潅流障害も軽減した。結論)肝星細胞特異的Rhoキナーゼ阻害剤の開発により、全身の副作用を伴う事無く肝虚血再潅流障害に対する治療が可能であった.
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