演題

OP-077-2

肝細胞癌におけるTUSC1遺伝子の発現および調節機序に関する検討

[演者] 清水 大:1
[著者] 神田 光郎:1, 大屋 久晴:1, 高見 秀樹:1, 橋本 良二:1, 末岡 智:1, 山田 豪:1, 中山 吾郎:1, 藤井 努:1, 杉本 博行:1, 小池 聖彦:1, 野本 周嗣:1, 藤原 道隆:1, 小寺 泰弘:1
1:名古屋大学消化器外科

【背景】TUSC1のHCCを含む消化器系癌での役割や発現調節機序は不明である.【対象と方法】HCC細胞株9種,HCC切除例94例でTUSC1 mRNA発現とDNAメチル化を調べ,臨床病理学的因子との相関を検討.TUSC1蛋白発現は免疫染色で評価.【結果】8種のHCC細胞株でTUSC1 mRNA発現抑制を認め,臨床検体では非癌部に比べ癌部で有意にTUSC1 mRNA発現が低下.肝硬変症例と非肝硬変症例で非癌部でのTUSC1 mRNA発現に差は認めず.癌部でのTUSC1のDNAメチル化を有する症例では有意に治癒切除後生存期間が短縮.TUSC1のDNAメチル化は進行病期と有意に相関.3種の細胞株でTUSC1のDNAメチル化を認め,脱メチル化処理によりmRNA発現が回復.臨床検体では癌部でのメチル化を有する症例で有意にTUSC1 mRNA発現が抑制.免疫染色法でのTUSC1蛋白発現パターンはmRNA発現パターンと相関.【結語】TUSC1はHCCの癌抑制遺伝子として働き,DNAメチル化が重要な発現調節機序であることが示唆された.
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