演題

OP-075-8

水素による肺移植後虚血再灌流傷害の軽減

[演者] 川村 知裕:1
[著者] 桃實 徹:1, 舟木 壮一郎:1, 別所 俊哉:1, 新谷 康:1, 井上 匡美:1, 南 正人:1, 中尾 篤典:2, 奥村 明之進:1
1:大阪大学呼吸器外科, 2:兵庫医科大学救命救急センター

【背景】肺移植後虚血再灌流傷害の克服は重要課題である.新たな医療ガスである水素を用い,ラットモデルで,虚血再灌流傷害・酸化ストレスへの治療効果を検討した.【方法】実験①;レシピエントラットに2%水素を投与し,4時間冷保存した左肺を移植.再灌流1時間後で投与終了し,再灌流2時間後評価.実験②;ドナーラットに2%水素を3時間投与後,左肺を摘出.4時間冷保存後レシピエントに移植.再灌流2時間後評価.実験③;2%水素含有酸素にラットを60時間曝露し評価.Nrf2-/-マウスを用いメカニズムを検討.【結果】①②とも水素群では移植肺のガス交換能は有意に改善し,炎症性サイトカイン・肺組織障害が減少した.③で水素は高濃度酸素下の生存を延長し,酸化ストレスマーカを減少,肺組織傷害を軽減した.Nrf2-/-マウスで水素の効果が消失した.【結語】水素吸入は肺移植後虚血再灌流傷害の新たな包括的治療戦略となり得る.
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版