演題

OP-073-3

病理学的門脈侵襲の有無からみた肝細胞癌に対する系統的切除の有用性

[演者] 松本 尊嗣:1
[著者] 窪田 敬一:1
1:獨協医科大学第二外科

[背景]病理学的門脈侵襲(pathological portal vein invasion: pPVI)の有無からみた系統的肝切除(Anatomical liver resection:ALR)の影響についての検証は少ない.[対象と方法]初発単発のHCC治癒切除症例313例を、pPVIの有無で2群に分割(pPVIあり:n=216、pPVIなし:n=97)、各々へALRの有無が予後に与える効果について検討.[結果]pPVIなし群では術後生存率に有意差なし(全5生率:62.6% vs. 61.7%, p=0.1433. 無再発5生率:33.7% vs. 15.7%, p=0.0156).pPVIあり群では、ALR施行群は有意に生存率が良好(全5生率:46.1% vs. 16.3%, p=0.0019. 無再発5生率:33.8% vs. 0%, p= 0.0010). 多変量解析では、分化度(hazard ratio(HR):2.533, p=0.005),出血量(HR:1.966, p=0.001)がpPVIなし群の予後不良因子.pPVIあり群ではALRなし(HR:1.957,p=0.021)、AFP(HR:3.363,p<0.001)、出血量(HR:2.231, p=0.002)が予後不良因子.[結語]ALRはpPVIを伴うHCC患者の予後を改善する.
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