演題

OP-070-7

生体肝移植術後の血中Tenascin-Cは、肝再生不全のマーカーとなるか - 血中Tenascin-Cと肝生検の免疫染色との検討 -

[演者] 高橋 直樹:1
[著者] 臼井 正信:1, 加藤 宏之:1, 種村 彰洋:1, 村田 泰洋:1, 安積 良紀:1, 栗山 直久:1, 岸和田 昌之:1, 水野 修吾:1, 櫻井 洋至:1, 吉田 利通:2, 伊佐地 秀司:1
1:三重大学肝胆膵・移植外科, 2:三重大学修復再生病理学

細胞外matrixであるTenascin-C (TNC)は多機能を持つ糖タンパクで、種々の細胞障害に出現し組織修復に利用されている。LDLTにおける血中TNC値が肝再生不全の指標となりうるか、肝生検組織TNC発現と血中TNCを検討。成人LDLT64例を対象。(1)90日死亡で2群に分け、各種患者・術中因子、血小板、T-Bil、TNCを検討。90日死亡のTNC cut off値をROCにて設定、検討。 (2)肝生検TNC免疫染色9例と血中TNCを検討。結果: (1)多変量解析で14日目のTNC値(TNC14)が独立予後予測因子であった(p<0.05, odd’s ratio:1.010)。TNC14のAUCは0.796、cut off値は200ng/ml。TNC14が200ng/ml以上では死亡率が高く、GRWRが低かった(p<0.05)。(2)TNC14が200ng/ml以上の6名全例に類洞壁のTNC染色が認められ、TNC14が200ng/ml未満の3名中2名はTNC染色陰性あった。結語: LDLT後の血中TNCの遷延性上昇はグラフト肝再生不全を反映しており、14日目のTNCは肝再生不全の指標として有用である。
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