演題

OP-070-1

左葉グラフトを用いた成人生体肝移植後の門脈圧の意義

[演者] 石崎 陽一:1
[著者] 中山 昇:1, 塚田 暁:1, 徳川 友彦:1, 藤原 典子:1, 吉本 次郎:1, 須郷 広之:1, 今村 宏:1, 川崎 誠治:1
1:順天堂大学肝胆膵外科

左葉グラフトを用いた成人生体肝移植における門脈圧による血流調節の必要性を検討。GV/SV比30%≦の左葉グラフトを用いた成人例54例中門脈圧を測定した43例を対象。移植後門脈圧が20mmHg<の群(高圧群、n=27)と20mmHg≧の群(低圧群、n=16)に分けて検討。いずれの群でも門脈血流調節として脾摘、シャント作成は施行しなかった。移植後14病日の総ビリルビンはそれぞれ2.6±2.6mg/dL、2.0±1.4mg/dL (p=0.46)、PT-INRはそれぞれ1.1±0.1、1.1±0.1 (p=0.86)と差はなかった。移植後14日間の1日平均腹水量はそれぞれ1415±909mL、912±627mL (p=0.058)と低圧群で少ない傾向が認められた。門脈圧を測定しなかった11例を含めた54例全例が退院し、1、3、5年生存率は100%、98%、95%であった。移植後、経時的に門脈血行動態は変化することが予想され、移植直後の門脈圧を基準にした血流調節の必要性は検討を要すると考えられた。
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