演題

OP-068-8

下部胆管に発生した胆道癌前癌病変の臨床病理学的検討

[演者] 小倉 正臣:1
[著者] 下村 誠:1, 小倉 嘉文:1, 三枝 庄太郎:1, 谷口 健太郎:1, 林 香介:1, 勝田 浩司:2
1:松阪市民病院外科, 2:松阪市民病院病理

下部胆管に発生した前癌病変5例の臨床病理学的検討を行った。 内訳は男性3例、女性2例、平均年齢は74.4歳であった。主訴は発熱が1例、腹痛が4例であった。4例で肝胆道系酵素の上昇を認めた。超音波内視鏡 (EUS) では2例で腫瘤を認め、管腔内超音波検査 (IDUS) でも4例で不整な肥厚像や隆起性病変が指摘された。ERCPでは全例で不整な狭窄像を認めた。内視鏡的胆管生検では4例が擬陽性、胆管ブラシ細胞診では4例で擬陽性、1例で陽性と判定された。2例で膵頭十二指腸切除、3例で幽門輪温存膵頭十二指腸切除を施行した。切除標本の肉眼所見では乳頭状隆起あるいは胆管粘膜の不整を認め、病理組織学的所見では3例がIPNB 、2例がBilIN であった。本症は存在診断ではERCP・EUS・IDUSが有用であったが、内視鏡的生検や細胞診を駆使しても、胆管癌との鑑別は困難であった。胆管前癌病変の存在を念頭において慎重に診断、治療にあたることが肝要であると思われた。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版