演題
OP-064-1
術前3DシミュレーションおよびVSSを使用した膵頭十二指腸切除におけるmodified de-rotation method |
【背景】近年のエネルギーデバイスや3Dシュミュレーションの進歩によって膵頭十二指腸切除(PD)の動脈先行処理を安全・確実なものとすることが可能である。【検討項目】(検討1)若手外科医のための3D解剖把握: SYNAPSE VINCENT®により血管3D像を構築、修練医とsenior stuffで手術因子を比較。手術時間は差があったが(p<0.01)、出血量には差がなかった。(検討2)動脈先行処理においてVSS併用下の出血量を従来法と比較した。VSSを用いた動脈先行処理 (n=21)および従来法( 動脈先行処理・VSS共に使用なし、n=78)における出血量は 320ml vs. 486ml( p<0.01)。(検討3)動脈先行処理法のうち、Mesenteric approachは有用な処理法の1つであるが、我々の行っているより確実を目指したmodified de-rotation methodを供覧する。【結語】術前3DシュミレーションおよびVSSを使用したArtery first’ approachはR0を目指した安全なPD施行を可能とする。