演題

OP-062-3

自然免疫応答の賦活化による膵癌治療の新戦略

[演者] 宮下 知治:1
[著者] 田島 秀浩:1, 柄田 智也:1, 岡本 浩一:1, 中沼 伸一:1, 酒井 清祥:1, 牧野 勇:1, 木下 淳:1, 中村 慶史:1, 林 寛泰:1, 尾山 勝信:1, 中川原 寿俊:1, 高村 博之:1, 北川 裕久:1, 伏田 幸夫:1, 太田 哲生:1
1:金沢大学消化器・乳腺・移植再生外科

【目的】MHC class 1 related chain A (MICA)の発現低下が腫瘍免疫逃避機構の一つと考えられているが、Gemcitabine(GEM)には殺細胞効果以外に腫瘍上のMICAの発現を増加させることが報告されている。今回、1.膵癌細胞株によるMICAの発現とGEMによる効果、2.膵癌の術前化学療法(NAC)症例でのMICAおよびCD16(γδT細胞、NK細胞など)陽性リンパ球の発現を検討した。【対象および方法】1.7種類の膵癌細胞株を用いてMICAの発現を検討した。2. NACの有無に分けて膵癌切除症例41例のMICAおよびCD16陽性リンパ球の発現を検討した。【結果】1. PANC-1においてMICA/Bの発現はcytostaticな濃度0.1μMで上昇を認めたが、cytotoxicな濃度10μMでの上昇は認められなかった。2.NAC群では非施行群に比べて腫瘍のMICAおよびCD16陽性リンパ球の発現が高率であった。【結語】NACにGEMを用いることは殺細胞効果以外に腫瘍免疫逃避機構を解除している可能性が示唆された。
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