演題

OP-060-8

膵癌術後肺転移再発例の予後 –他再発様式との比較および免疫学的解析-

[演者] 川口 千尋:1
[著者] 庄 雅之:1, 長井 美奈子:1, 西和田 敏:1, 木下 正一:1, 赤堀 宇広:1, 金廣 裕道:1, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科

【目的】膵切除後初発肺転移症例について,他の再発形式(肝,腹膜,局所,複数臓器)との比較を行い,臨床病理学的特徴と予後に関する検討を行った.【結果】肺転移群では, 複数臓器群と比較してNACRT施行例の割合が有意に多く,肝転移群と比較して分化度の高い症例が多かった. 肺転移群の全生存期間,無再発期間は, 肝転移群,腹膜群,複数臓器群と比較して有意に長かった.肺転移群の再発までの期間は肝転移群と比較して有意に長く,再発後生存期間は全ての群と比較して有意に長かった.肺転移群27例のうち5例に肺切除を行った.3例は単発で, 2例は再発確認後に長期間の化学療法(40M, 46M)を行い,増大を認めた多発病変であった.肺切除標本の免疫染色にて,CD4, CD8, CD45RO陽性細胞の腫瘍内浸潤を多数認めた.【結語】膵癌術後に肺単独で転移をきたす症例は,他の再発様式に比べて長期生存を期待できると思われた.また肺局所免疫応答の関与が示唆された.
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