演題

OP-059-8

膵線維芽細胞起源の探求

[演者] 山本 玄:1
[著者] 田浦 康二朗:1, 田邉 和孝:1, 西尾 太宏:1, 奥田 雄紀浩:1, 祝迫 惠子:1, 波多野 悦朗:1, 上本 伸二:1
1:京都大学肝胆膵・移植外科

膵線維化における筋線維芽細胞の起源については諸説あるが、膵星細胞が起源であるとする説が有力である。我々はCollagenα1(I)のプロモーター下にGFPを発現するマウスを用い、膵臓における筋線維芽細胞について研究した。同マウスに膵線維化を誘導すると、線維隔壁に沿ってGFP陽性細胞が認められた。分離した膵非実質細胞からは2種類のGFP陽性細胞が同定され、このうち紡錘型の細胞は細胞質内に脂肪滴を持ち、数日間の培養にて脂肪滴を失い肝星細胞と同様の形質転換を示したことから膵星細胞と考えられた。しかしこの細胞でも膵組織切片でもビタミンAの自家蛍光は観察できず、肝星細胞の脂肪滴とは異なると考えられた。免疫電子顕微鏡で膵臓の脂肪滴を持つGFP陽性細胞を同定したが、脂肪滴は非常に小さく少なかった。膵星細胞はLratの発現が低く、また質量分析でもレチニルエステルの含有量が極僅かであり、肝星細胞とは異なる特徴を持つことが明らかとなった。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版