演題

OP-059-4

ヒト膵癌におけるNectin family腫瘍発現の予後に及ぼす影響

[演者] 西和田 敏:1
[著者] 庄 雅之:1, 安田 里司:1, 赤堀 宇広:1, 木下 正一:1, 長井 美奈子:1, 山戸 一郎:1, 北東 大督:1, 川口 千尋:1, 中島 祥介:1
1:奈良県立医科大学消化器・総合外科

【目的】Nectin familyはいくつかの癌種において過剰発現しているが,その意義は不明である.今回,膵癌におけるNectin family発現の意義を検討した.【方法】膵癌123例の切除標本に対し各抗体にて免疫染色を行い,臨床病理学的に検討した.【結果】腫瘍発現:Nectin-3, 4, Necl-5/CD155は腫瘍細胞で過剰発現がみられた.臨床的意義: Nectin-4とNecl-5/CD155では,高発現群/低発現群のMSTは各々429日/820日および421日/673日であり,高発現群で有意に予後不良であった.Nectin-3では逆に高発現群で予後良好な傾向がみられた.多変量解析ではNectin-4,Necl-5/CD155発現はそれぞれ独立した予後不良因子であり(HR 1.574, P=0.036, HR 1.571, P=0.039),一方でNectin-3は独立した予後良好因子として選択された(HR 0.613, P=0.019).【結語】癌細胞におけるNectin familyのメカニズムの解明が膵癌予後改善に向けての一助となる可能性が示唆された.
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