演題

OP-058-4

膵癌細胞株におけるclaudin modulater C-CPEによる抗癌剤の増強作用

[演者] 河野 剛:1
[著者] 小島 隆:2, 及能 拓朗:1, 及能 大輔:1, 伊東 竜哉:1, 山口 洋志:1, 今村 将史:1, 信岡 隆幸:1, 木村 康利:1, 平田 公一:1
1:札幌医科大学第一外科, 2:札幌医科大学フロンティア医学研究所細胞科学部門

(背景,目的)近年tight junctionを構成する主要なタンパクであるclaudinを分子標的とした癌治療戦略が注目されている.食中毒の起因菌であるウェルシュ菌の毒素(CPE)のC末断片(C-CPE)は,claudin-4と高い結合性をもち,細胞を傷害することなくtight junctionの機能を減弱させる.C-CPEにより抗癌剤の作用を増強できる可能性があり,in vitroで検証した.(方法)細胞は膵癌細胞株(HPAC, PANC-1)とhTERT遺伝子導入培養ヒト正常膵管上皮細胞(hTERT-HPDE)を,抗癌剤はgemcitabineとTS-1を用い,cell proliferation assayを行った.(結果)2種の膵癌細胞株において,C-CPEによる抗癌剤の増強作用がみられ,MEK inhibitor UO126投与によりその増強作用は抑制された.hTERT-HPDEではC-CPEによる抗癌剤の増強作用はみられなかった.(結語)claudin modulaterであるC-CPEは膵癌細胞株において抗癌剤の作用を増強し,その作用機構にはMAPKシグナルが深く関与している可能性が示唆された.
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