演題

OP-058-3

膵臓癌に対するNF- kappa B阻害剤併用放射線照射療法の抗腫瘍効果の検討

[演者] 白井 祥睦:1
[著者] 矢永 勝彦:1, 堀内 尭:1, 岩瀬 亮太:1, 春木 孝一郎:1, 藤原 佑樹:1, 古川 賢英:1, 柴 浩明:1, 宇和川 匡:1, 大橋 十也:2, 大木 隆生:1
1:東京慈恵会医科大学外科, 2:東京慈恵会医科大学 総合医学研究センター 遺伝子治療研究部

〈背景〉切除不能膵癌に対する放射線治療は、生存率の向上が報告されているが、効果は限定的である。今回、膵臓癌細胞を用い、放射線へのFUT175併用がNF-κB 活性化を抑制し、G2/M期細胞停止及びapoptosis誘導を介し高い抗腫瘍効果を得たので報告する。〈方法〉ヒト膵臓癌細胞を用い、FUT175投与によるNF-κB抑制,細胞周期調節,apoptosis誘導,増殖抑制をin vitro, in vivoで評価した。〈結果〉FUT175併用で、放射線で活性化されたNF-κBを抑制し (p<0.001)、放射線単独と比較し細胞増殖を抑制した (p<0.0001)。またp53およびp21蛋白発現増強を認め、G2/M期停止細胞の増加を確認した (p<0.001)。さらに各種活性化Caspase蛋白発現増強とapoptosis細胞の増加を認めた (p<0.01)。In vivoでは、併用群における腫瘍増殖抑制、細胞周期停止,apoptosis誘導効果を認めた。〈結語〉NF-kappa B阻害剤併用放射線療法は切除不能膵癌に対し有効な新規治療法となりうる。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版