演題

OP-058-2

calpain阻害剤であるcalpeptinによる膵癌細胞および膵星細胞への抑制効果の検討

[演者] 吉田 真樹:1
[著者] 大内田 研宙:1, 千々岩 芳朗:1, 奥村 隆志:1, 田中 友晴:1, 佐田 政史:1, 堀岡 宏平:1, 藤原 謙次:1, 森山 大樹:1, 宮坂 義浩:1, 大塚 隆生:1, 高畑 俊一:1, 小田 義直:2, 水元 一博:1, 田中 雅夫:1
1:九州大学臨床・腫瘍外科, 2:九州大学形態機能病理学

【背景】膵癌は過剰なdesmoplasiaが病理学的特徴であり、これが膵癌の化学療法に対する抵抗性を高めている。抗線維薬として報告のある、calpain inhibitorであるcalpeptinが膵癌に対する新規治療薬となり得るか、治療効果を検討した。【方法】膵癌細胞株および膵星細胞株にcalpeptinを投与し、増殖能、浸潤能、遊走能を検討した。マウス皮下移植モデル(Suit-2+PSCs)にcalpeptinを投与し治療効果を検討した。【結果】IHCで全例(n=20)で、膵癌細胞および線維芽細胞でのcalpainの発現を確認した。calpeptinは膵星細胞の増殖能・遊走能、および膵癌細胞の増殖能を有意に低下させた。in vivoの治療実験において、calpeptinは膵癌細胞株と膵星細胞株皮下移植群において腫瘍の進行を抑制する傾向であった。【結語】calpeptinは膵癌細胞そのものに治療効果を発揮するとともにdesmoplasiaをも制御しうる新しい膵癌治療薬となりうる可能性が示唆された。
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