演題

OP-057-5

DNAメチル化阻害剤は膵癌のヒアルロン酸合成を促進する

[演者] 厚井 志郎:1
[著者] 佐藤 典宏:1, 程 暁博:1, 日暮 愛一郎:1
1:産業医科大学第一外科

背景:ヒアルロン酸(HA)はECMの重要な構成因子で間質のHAは癌の増殖能/運動能/浸潤能を高め、転移/播種/血管新生を促進すると報告されている。また、膵癌間質のHAは抗癌剤のバリアとして薬剤耐性に関与していることが報告され、HAを標的とした新たな治療戦略が提唱されている。今回、膵癌細胞におけるHAおよびその産生をつかさどるHA合成酵素(HAS1,HAS2,HAS3)の発現にDNAメチル化が関与している可能性を見いだした。方法:膵癌培養細胞株4種(Panc1,AsPC1,SUIT2,CFPAC1)を用い、DNAメチル化阻害剤(5-azadC)で処理を行った。細胞培養上清中のHAの濃度、HAS1,HAS2,HAS3のmRNA発現を測定した。結果:5-azadC治療で培養液上清中のHA濃度は全ての細胞株において有意に増加し、HAS1,HAS2,HAS3のmRNA発現は5-azadC処理でHAS1,HAS2においてmRNAの上昇が確認された。 結語:膵癌細胞におけるHA合成にDNAメチル化による合成酵素の発現調節が関与している可能性が示唆された。
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