演題

OP-057-4

低酸素環境下膵星細胞はPLOD2誘導性間質リモデリングによって膵癌の浸潤を促進する

[演者] 佐田 政史:1
[著者] 大内田 研宙:1, 奥村 隆志:1, 千々岩 芳朗:1, 吉田 真樹:1, 田中 友晴:1, 堀岡 宏平:1, 鄭 彪:1, 水内 祐介:2, 藤原 謙次:1, 森山 大樹:1, 宮坂 義浩:1, 大塚 隆生:1, 高畑 俊一:1, 小田 義直:2, 水元 一博:1, 田中 雅夫:1
1:九州大学臨床・腫瘍外科, 2:九州大学形態機能病理学

【背景・目的】膵癌の悪性度や治療抵抗性に関わる過剰な間質増生や低酸素は浸潤・転移に好ましい微小環境を形成するが、低酸素下細胞外マトリックスが癌細胞に与える影響については知られていない。低酸素誘導性で線維形成に関わるPLOD2と膵癌浸潤能との関連を明らかにする。【方法】PLOD2発現を膵癌切除組織と低酸素下膵癌組織由来培養膵星細胞で検討。低酸素下膵星細胞の脱細胞化で作成した細胞外マトリックスの線維配向、マトリックス上での癌細胞運動軌跡を解析。【結果】膵癌間質におけるPLOD2発現は癌細胞周囲に強く、膵星細胞のPLOD2 mRNA及び蛋白レベルは低酸素で増加(p=0.0004)。通常酸素下と比べて低酸素下でのマトリックスの平行な線維(p<0.0001)、癌細胞の浸潤速度(p=0.0146)、距離(p=0.0445)は増加。【結語】低酸素下膵星細胞のPLOD2発現は亢進し、線維の平行化によって浸潤能は増強される。低酸素誘導性PLOD2制御で膵癌の浸潤抑制が期待される。
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