演題

OP-057-3

膵癌におけるCXCL12/CXCR4 axisの役割とそのシグナルの解明

[演者] 松尾 洋一:1
[著者] 柴田 孝弥:1, 森本 守:1, 佐藤 崇文:1, 坪井 謙:1, 社本 智也:1, 高橋 広城:1, 石黒 秀行:1, 若杉 健弘:1, 木村 昌弘:1, 竹山 廣光:1
1:名古屋市立大学消化器外科

【目的】膵癌(PaCa)におけるCXCL12の役割を報告してきた. レセプターCXCR4の上・下流シグナルについて検討した.【方法】(1) PaCaおよび線維芽細胞(FB)の共培養でCXCL12発現の変化を検討した.(2)PaCaおよび血管内皮細胞(VEC)の浸潤能へのCXCL12の関与を検討した.(3) NF-κBの抑制に伴うCXCR4発現の変化を検討した.(4)CXCL12によるVECおよびPaCaのMMP活性の変化とPI3K/AKTに及ぼす影響を検討した.【結果】(1)FBのCXCL12産生はPaCaとの共培養で増加した. (2)CXCL12はPaCa・VECの浸潤能を亢進した.(3) NF-κBの抑制によりCXCR4の発現は低下した.(4)CXCL12はPaCaでMMP-2の酵素活性を上昇した.(5) CXCL12はPaCaのAKT/PI3Kを活性化した.【結語】癌間質相互作用によりFB由来CXCL12分泌は亢進し, PaCa,VECの浸潤能が亢進した. CXCR4の発現は上流はNF-κB,下流はPI3K/AKTが関与していた.CXCL12/CXCR4 axisの制御が治療へ応用できることが示唆された.
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