演題

OP-056-4

膵頭十二指腸切除術後の脂肪肝成因の検討

[演者] 渡邊 利広:1
[著者] 安次富 裕哉:1, 菅原 秀一郎:1, 藤本 博人:1, 平井 一郎:1, 木村 理:1
1:山形大学消化器・乳腺甲状腺・一般外科

【背景】膵頭十二指腸切除(PD)術後の脂肪肝は,糖尿病や肥満による脂肪肝と異なる病態が考えられているが,未だにその病態は明確にされていない. 【目的と方法】1. 108例を対象に,術後補助化学療法の種類,術後内服した膵酵素剤の脂肪吸収力価による脂肪肝発症率を検討した.2. 48例を対象に,術後血中アポ・リポ蛋白を測定し,脂肪肝の成因を検討した.【結果】1. 108例の脂肪肝発症率は30%であった.補助化学療法別の脂肪肝発症率は,S-1では58%であり,Gemcitabineの33%,非施行の20%に比し有意に高かった.膵酵素剤の脂肪吸収力価と脂肪肝発症率に差は認められなかった.2. 48例の脂肪肝発症率は29%であった.術後1年目の体重減少率に有意差を認めなかったが,血中アポA-Ⅰ蛋白は脂肪肝例で有意に低かった(116 vs 135 mg/dl).【結語】PD術後の脂肪肝発症率は術後S-1療法で高い.脂肪肝発症の成因の1つとしてApo A-Ⅰの低下が考えられた.
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