演題

OP-055-8

膵全摘術における術後合併症および栄養状態からみた幽門輪温存の意義についての検討

[演者] 高見 秀樹:1
[著者] 藤井 努:1, 神田 光郎:1, 山村 和生:1, 末永 雅也:1, 岩田 直樹:1, 小林 大介:1, 田中 千恵:1, 山田 豪:1, 中山 吾郎:1, 杉本 博行:1, 小池 聖彦:1, 野本 周嗣:1, 藤原 道隆:1, 小寺 泰弘:1
1:名古屋大学消化器外科

【背景】膵頭十二指腸切除術における幽門輪温存は意義に乏しいことがRCTなどにより明らかにされてきたが膵全摘術における幽門輪温存の意義についてはこれまで十分検証されていない。【方法】1991年3月から2012年8月までに当教室で施行した膵全摘術48例を幽門非温存症例(TP群)33例と幽門温存症例(PPTP群)15例に分類し、比較検討した。【結果】TP群で術前糖尿病の既往が有意に多かった。PPTP群では、胃内容排出遅延がTP群と比較して有意に多く認められ(PPTP群53%、TP群21%、P = 0.029)、特にISGPS基準のGrade B以上の重症例は顕著に多かった(PPTP群33%、TP群3%、P = 0.001)。経口摂取開始までの期間は、PPTP群が有意に長かった。術後体重の推移ではPPTP群では体重減少が持続する傾向にあった。その他の栄養因子については両群で有意な差は見られなかった。【結論】膵全摘術における幽門輪温存は有益ではないと考えられた。
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