演題

OP-054-2

高齢者に対する拡大肝切除を伴う胆道癌手術における術後肝再生抑制に基づいた手術適応の再考

[演者] 渡邉 善寛:1
[著者] 久保木 知:1, 清水 宏明:1, 大塚 将之:1, 加藤 厚:1, 吉富 秀幸:1, 古川 勝規:1, 高屋敷 吏:1, 高野 重紹:1, 岡村 大樹:1, 鈴木 大亮:1, 酒井 望:1, 賀川 真吾:1
1:千葉大学肝胆膵外科

【目的】肝外胆管切除を伴う拡大肝切除術は高齢者の安全性は確立されていない。術後肝再生率に着目して手術適応を再考した。【対象】当教室で胆道癌に施行した胆管切除を伴う拡大肝切除(>2区域切除)症例221例。75歳以上の高齢群(48例:22%)、60~74歳の中間群(127例:57%)、59歳以下の若年群(46例:21%)を3群比較。【結果】手術関連因子は有意差を認めなかった。高ビリルビン血症(>10mg/dL)発症は高齢群(32.7%)で若年群(4.3%)と比較し高率で(P<0.001)、在院死亡率も高かった(P<0.010)。予定残肝率45%以上の症例で高ビリルビン血症発症率は同等だったが、残肝率45%以下の症例では高齢群66.7%で若年群5.3%と比較し高かった(P<0.001)。術後1週間の肝再生率は高齢群において再生率が低かった(p=0.038)。【考察】高齢者の術後肝再生は遅延するため肝不全の危険性が上昇する。高齢者では予定残肝率を大きめに設定する必要がある。
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