演題

OP-051-1

ラットの腹壁瘢痕ヘルニアモデルに対するbFGF徐放化生体吸収素材の創傷治癒効果

[演者] 隅田 仁:1
[著者] 坂井 義治:1, 田畑 泰彦:2
1:京都大学消化管外科, 2:京都大学再生医科学研究所生体組織工学研究部門

腹壁瘢痕ヘルニアは腹壁筋層の縫合不全合併症であり、治療は人工合成メッシュをもちいて創部補強を行うが、合成素材は異物反応や感染など合併症の原因にもなる。そのため生体吸収性のある生体由来素材が理想的であるが、補強効果が不十分かつ不安定である。今回我々は、生体吸収素材であるゼラチンおよびコラーゲンを用いてスポンジを作製し、そこへbFGFを含浸させ補強の効果をより確実化かつ増強させる研究を行った。ラットの陳旧瘢痕ヘルニアモデルを作製し創縫合を行った上で、補強をしない群、スポンジで補強を行った群、さらにそれら足場材にbFGFを含浸させた群を作製し、力学的解析と生物組織学的解析を、術後3日~20週の各時点で行った。結果は、補強を行った群がより強い強度を持ち、またbFGF含浸群では、1-2週時点での新生血管数及び結合組織の補強材進出が顕著に認められ補強に効果を及ぼすと考えられた。
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