演題

Luminal-HER2とHER2 enriched乳癌の病理学的因子と予後の比較

[演者] 厚井 裕三子:1
[著者] 及川 将弘:1, 古閑 知奈美:1, 西村 純子:1, 秋吉 清百合:1, 中村 吉昭:1, 石田 真弓:1, 大野 真司:1
1:国立病院九州がんセンター乳腺科

【背景・目的】HER2陽性乳癌はLuminal-HER2乳癌とHER2-enriched乳癌に大別されるが、その臨床的意義は明らかではない。【対象・方法】当院で加療(2000-2013年)したHER2陽性のstage I−III乳癌349例と再発乳癌61例をLuminal-HER2とHER2-enrichedに分類し、臨床病理学的特徴と予後をretrospectiveに検討した。【結果】349例中、203例(58.2%)がLuminal-HER2、146例(41.8%)がHER2-enrichedで、2群間に臨床病理学的差異はなかった。抗HER2薬投与の有無では、抗HER2薬が投与された277例では、投与されていない181例と比して有意に5年DFSが延長していた(94.2% vs 76.8%, p<0.01)が、Luminal-HER2とHER2-enrichedの間に差はなく抗HER2薬と関連を認めなかった。再発乳癌61例ではいずれもOSの中央値は5年で、抗HER2薬の投与にかかわらず予後に差を認めなかった。【考察】Luminal-HER2とHER2-enriched乳癌はbiologyは異なるが、標準治療ではその予後に差を認めなかった。
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