演題

HER2陽性乳癌に対する補助薬物療法におけるanthracycline省略の可能性

[演者] 栗原 俊明:1
[著者] 横江 隆道:1, 植野 華子:1, 竹前 大:1, 永山 愛子:1, 高橋 麻衣子:1, 林田 哲:1, 神野 浩光:1, 北川 雄光:1
1:慶應義塾大学一般・消化器外科

目的: trastuzumab (Tzmb)とtaxane (T)による術前療法を施行したHER2陽性乳癌を対象として、anthracycline (A)省略の可能性について検討した。方法:当院で術前薬物療法としてTzmb + T (PTX)を施行したStage I-III のHER2陽性乳癌56例をA (FEC100)の追加投与の有無で2群に分類した。結果:A群(28例)、省略群(28例)では、NG3:5例(17.9%)vs.17例(60.7%)に有意差を認めた(p=0.001)が、他の背景因子に有意差を認めなかった。省略群ではpCRを19例(67.9%)に認めた。省略の理由は、pCRが得られたことが最も多く、non-pCR症例ではDCIS・微小浸潤巣の残存のみであること(2例)や高齢(1例)、追加治療の不希望(4例)などであった。術後観察期間の中央値は、それぞれ1319日と1341日であり、無再発期間には有意差を認めなかった。結論:HER2陽性乳癌における補助薬物療法においてTzmbとTによる術前療法にてpCRが得られた場合はAを省略できる可能性が示唆された。
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