演題

乳癌エリブリン化学療法における上皮間葉転換制御および腫瘍血管再構築誘導

[演者] 柏木 伸一郎:1
[著者] 石原 沙江:1, 浅野 有香:1, 倉田 研人:1, 田内 幸枝:1, 徳本 真央:1, 森崎 珠実:1, 野田 諭:1, 川尻 成美:1, 高島 勉:1, 小野田 尚佳:1, 大澤 政彦:2, 平川 弘聖:1
1:大阪市立大学腫瘍外科, 2:大阪市立大学診断病理

【背景】エリブリンは,上皮間葉転換 (EMT) の制御および腫瘍血管再構築の誘導作用を有することが注目されている.エリブリン化学療法におけるEMT制御および腫瘍血管再構築作用を検証した.【対象と方法】エリブリン化学療法を施行し,病巣の切除に至った11例を対象とした.治療前後の標本を用い,免疫組織化学染色にてE-cadherin, N-cadherin, vimentin, CA9の発現解析を行った.【結果】評価可能標本10症例において,エリブリン投与前後でE-cadherin発現陽転は5例,N-cadherinおよびvimentinの発現陰転は3例,CA9発現陰転は4例に認められた.治療効果との相関を検討したところ,E-cadherin発現陽転およびCA9発現陰転が認められたものは有意に奏効率が高かった.【結語】エリブリン化学療法において,E-cadherin発現上昇,N-cadherinおよびvimentin発現の減弱はEMT抑制,CA9発現減弱は血管再構築誘導により腫瘍内低酸素領域の改善を示唆するものと考えられた.
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