演題

乳癌センチネルリンパ節転移陽性症例における腋窩郭清と温存の比較

[演者] 和田 徳昭:1
[著者] 米山 公康:1, 山内 稚佐子:1, 岡田 淑:1, 康 裕紀子:1
1:国立がん研究センター東病院乳腺外科

【目的】SLN陽性腋窩温存症例(Ax-群)の特徴、予後を腋窩郭清症例(Ax+群)と比較した.【対象・方法】cT1-2N0M0浸潤癌でSLN陽性をAx+群354例、Ax-群33例に分け検討した.【結果】両群間の年齢、腫瘍径、SLN摘出数、乳房温存率、組織型、脈管侵襲、異型度、放射線治療に差がなかった.SLN平均転移径、SLN平均陽性数はAx+群で有意に多かった.Ax-群のSLNでITCs、微小転移、マクロ転移数は4例/22例/7例であった.ER陽性はAx-群で有意に高く、化療施行が有意に低かった.観察期間中央値81ヶ月で、Ax+群の5年健存率、生存率はそれぞれ89.6%、94.2%でありAx-群では89.4%、94.1%といずれも差を認めなかった.腋窩リンパ節再発はAx-群3例に認め、5年腋窩健存率92.6%であった.【結語】Ax-群はAx+群と比べ健存率、生存率に有意差を認めないが、5年腋窩再発率が比較的高い.今後もSLN陽性で腋窩温存が可能な症例の選択やサルベージ治療後の予後の確認が必要となる.
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