演題

新規バイオマーカーとしてのhERO1-Lの臨床病理学的意義の検討

[演者] 九冨 五郎:1
[著者] 田村 保明:2, 田中 努:2, 里見 蕗乃:1, 前田 豪樹:1, 島 宏彰:1, 鳥越 俊彦:2, 佐藤 昇志:2, 平田 公一:1
1:札幌医科大学消化器・総合、乳腺・内分泌外科, 2:札幌医科大学第一病理

【背景】トリプルネガティブ乳癌に関して最近抗腫瘍免疫を抑制する予後不良因子として注目を集めているPD-L1の発現とhERO1-Lαおよび予後との相関を検討した。【対象・方法】トリプルネガティブ乳癌症例においてPD-L1を含めた臨床病理学的因子を検討、MDA MB 231を用い、hERO1-Lαを過剰発現させた細胞株やノックダウンさせた細胞を作製し基礎実験を行った。【結果】多変量解析でhERO1-Lαの発現の有無は予後規定因子であった(p=0.041)。またMDA MB 231でhERO1-Lαをノックダウンすると腫瘍増殖能の低下およびPD-L1の発現低下を認め、過剰発現させるとVEGFAの分泌の増加およびPD-L1の発現増加を認めた。さらに免疫組織染色を用いてhERO1-LαとPD-L1の発現の相関を検討している。【結語】hERO1-Lαは、トリプルネガティブ乳癌における新たなバイオマーカーとして有用であり、hERO1-Lαを発現制御することにより抗腫瘍免疫応答を活性化できる可能性が示された。
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