演題

肥満はスフィンゴシン-1-リン酸を癌微小環境において増加させる

[演者] 永橋 昌幸:1
[著者] 諸 和樹:1, 土田 純子:1, 辰田 久美子:1, 利川 千絵:1, 長谷川 美樹:1, 萬羽 尚子:1, 五十嵐 麻由子:1, 坂田 純:1, 小林 隆:1, 亀山 仁史:1, 皆川 昌広:1, 小杉 伸一:1, 小山 諭:1, 高部 和明:2, 若井 俊文:1
1:新潟大学消化器・一般外科, 2:バージニア州立大学腫瘍外科

【背景】スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は炎症と癌とに関わる脂質メディーエーターであるが,肥満状態下での癌や組織間質液などの癌微小環境におけるS1P濃度はこれまで不明であった.【目的】肥満状態での癌や癌微小環境におけるS1P濃度を明らかにする.【方法】肥満群と正常群マウスにおいて,乳癌細胞の同種同所性移植を行い,炎症性サイトカインやS1P関連蛋白の発現を評価した.癌組織間質液を採取し,質量分析によってS1Pの濃度を計測した.【結果】肥満群では正常群と比較して,腫瘍径が増大した.肥満群の癌部では,S1P関連蛋白,IL-6,TNF-αの高発現を認め,IL-6の過剰発現を伴う腫瘍関連マクロファージの増加を認めた.肥満群では,癌部および癌間質液中のS1Pが有意に増加,血液においてもS1Pの有意な増加を認めた.【結論】肥満状態では,癌,癌組織間液,および血液におけるS1Pが有意に増加する.
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