演題

OP-044-4

重症腹部外傷の救命率は外傷手術症例数の多寡だけでは決まらない

[演者] 安田 光宏:1
[著者] 三浦 哲史:1, 赤星 朋比古:1, 前原 喜彦:1
1:九州大学病院救命救急センター

【背景】外傷手術トレーニングに十分な手術数の施設は少なく、施設間での治療成績の検討も少ない。【目的】重症腹部外傷の手術数の多寡と施設の死亡率の関係を検討した。【対象】日本外傷データバンクの2004年から2012年までの123462例より重症腹部外傷に対して開腹手術が行われた2597例(133施設)を対象とした。【方法】手術数の多寡と死亡率の関係を施設間で比較した。TRISS法によるPs: Probability of survivalを用いて重症度ごとの比較も行った。【結果】1施設あたりの手術数は1から192例(中央値12例)であった。手術数の少数群70施設と多数群63施設の比較では、死亡率は22.1%と28.7%で、手術数の多い施設で死亡率が高かった。重症度ごとに比較しても同様の傾向であった。【考察】重症外傷の救命のためには、手術手技だけでなくダメージコントロール戦略など集学的治療の施設の総合力が必要と考える。
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