演題

組織工学による代用胸膜

[演者] 神崎 正人:1
[著者] 大和 雅之:2, 高木 亮:2, 井坂 珠子:1, 岡野 光夫:2, 大貫 恭正:1
1:東京女子医科大学第一外科, 2:東京女子医科大学先端生命医科学研究所

【背景】呼吸器外科手術特有の合併症の肺気漏は、術後難治性を呈する場合がある。気漏には、術中対策と術後の対応があるが、術後のイベントを考慮した術中の対策が必要である。【目的】肺気漏に対する代用胸膜をヒト線維芽細胞で作製する。【方法】東京女子医大倫理委員会の承認を得て施行した。ボランティアより皮膚線維芽細胞を採取、培養し、温度応答性培養皿で細胞シートを作製した。代用胸膜の機能的評価を、ラット肺気漏モデルで、気漏閉鎖を行なった。移植後の細胞シートを免疫組織学的に評価した。【結果】細胞シートは継代培養後1週間で作製可能であった。シートの細胞純度は線維芽細胞が9割を占めた。移植実験では、接着性を有し、動物実験と同様の結果を示した。FISHでは、線維芽細胞はシート内部にとどまり、ホストからの新生血管で栄養されていた。【結語】ヒト線維芽細胞を用いた細胞シート工学による代用胸膜は臨床応用に耐えうるものであった。
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