演題詳細

シンポジウム / Symposium

シンポジウム2 (Symposium 2) : Progression of thrombosis and hemostasis

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日程
2013年10月11日(金)
時間
09:00 - 11:30
会場
第2会場 / Room No.2 (さっぽろ芸文館 3F 瑞雪)
座長・司会
松下 正 (Tadashi Matsushita):1、江藤 浩之 (Koji Eto):2
1:名古屋大学医学部付属病院 輸血部、2:京都大学iPS細胞研究所 臨床応用研究部門
 
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インテグリン機能と創薬への応用

演題番号 : SY2-5

島岡 要 (Motomu Shimaoka):1

1:三重大学大学院・医学系研究科 分子病態学

 

インテグリンはαサブユニットとβサブユニットが非共有結合により2量体を形成する細胞膜タンパクであり、ヒトでは18種類のαサブユニットと8種類のβサブユニットが存在し、24種類の異なったインテグリンが同定され、細胞接着分子の最大のファミリーを形成している。それぞれのインテグリンがオーバーラップしつつも、異なった組み合わせの細胞外マトリクスや細胞表面リガンドに結合することより、発生や創傷治癒から血栓形成や生体防御まで非常に多彩な生命現象に関わっている。インテグリンの最大の特徴が、細胞内ドメインと膜貫通ドメインのオリエンテーションの変化が、細胞外ドメインのグローバルなコンフォメーション変化につながり、連動してリガンド結合能が非常にダイナミックに変化することである。このダイナミックな細胞接着性の変化がたとえば流血中を流れる白血球の血管内皮上への急速な静止と、それに引き続く複雑な遊走運動を可能としている。逆に細胞外ドメインへリガンド結合はコンフォメーション変化を誘導し、それと連動して細胞内ドメインのオリエンテーションに変化をもたらす。このようにインテグリンは細胞内側・外側の“環境変化”を細胞膜を介した双方向性のコンフォメーション・シグナル伝達を通してつなげる重要な役割を果たしている。インテグリンのコンフォメーション・シグナルの伝達制御様式を俯瞰するとともに、インテグリン・コンフォメーション制御異常がひきおこす病理を提示する。そしてコンフォメーション・シグナル伝達阻害を標的とした抗インテグリン療法の基礎と臨床についても解説する。

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