演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 36 (Poster 36) :骨髄腫:その他

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
池田 宇次 (Takashi Ikeda):1
1:静岡県立静岡がんセンター 血液・幹細胞移植科
 
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ボルテゾミブ、レナリドミド抵抗性多発性骨髄腫6例に対するDCEP療法の経験

演題番号 : PS-1-275

五明 広志 (Hiroshi Gomyo):1、富永 亮 (Ryo Tominaga):1、前田 彰男 (Akio Maeda):1、水野 石一 (Ishikazu Mizuno):1、村山 徹 (Tohru Murayama):1

1:兵庫県立がんセンター 血液内科

 

近年、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミドといった新規薬剤が多発性骨髄腫の治療に用いられ、治療予後の改善につながっているが、多くが再発し、更なる救済化学療法が必要となる。DCEP療法(dexamethasone, cyclophosphamide, etoposide, cisplatin)は、自己末梢血幹細胞採取に有用で、再発患者に対する救済化学療法としてもその有効性が報告されているが、新規薬剤2剤以上に抵抗性となり、3rdライン以降に用いられた症例に対する報告は少ない。今回、2011年4月~2013年2月にボルテゾミブ、レナリドミド抵抗性の多発性骨髄腫6例に対し、DCEP療法を施行した経験を報告する。患者の年齢中央値は54.5歳(47-72歳)、デキサメタゾン大量単独を除いた前治療レジメン数の中央値4.5(3-6)。5例は自家移植後の再発で、1例は初発治療抵抗例であった。DCEP療法前の血液データは、血小板数5x104/μL未満3例で、うち1例は好中球数も1000/μL未満であった。DCEP療法1コース目を原法通りの投与量で施行したのは2例、80%程度への減量をおこなった症例は4例であった。治療回数は中央値2コース(1-4コース)で全例Grade4の白血球減少を認めた。また、RCC輸血は5例、PC輸血は4例で必要となるなど骨髄抑制が高度であった。1コース後の好中球減少に用いたG-CSF投与日数は、中央値8.5日間(5-26日間)、2例で20日以上の投与を必要とした。また、経過中全例FNを経験したが、治療関連死はなかった。奏効率は33%(VGPR1例、PR1例)で、1例は髄外腫瘤も著明に縮小した。初発治療抵抗例であった1例を除き、その後再び外来治療に移行可能であった。自家移植後の再発を含む2剤以上の新規薬剤抵抗性の多発性骨髄腫に対し、DCEP療法は一定の効果を有すると思われるが、副作用として高度の骨髄抑制が予想される。特にDCEP療法前血小板数5x104/μL未満など骨髄機能低下例に関しては投与量の減量をおこない、慎重に施行する必要があると思われた。

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